デザインとは、お洒落とは、かわいいとは、一体何でしょうか。
私は学生時代はパターンの専攻だった為、デザインは少ししか学んでいません。
正直のところ、デザインの本質は理解していないかもしれません。
しかし、企業デザイナーの経験から、店頭で商品がかわいく見える仕組みは知っています。
“かわいい”の正体
“かわいい”は”無駄”です。
無駄とは、意味がないと言うことです。
私は原宿系や奇抜なファッションが好きなのですが、それらのファッションは無駄しかありません。
これらは全て無駄です。
原宿系のファッションでなくても全く同じです。
普通のジャストサイズのTシャツと、身幅が広くドロップショルダーになったTシャツでは、どちらがかわいいでしょうか?
しかし身幅が広い必要はないし、ドロップショルダーである必要もありません。
布の用尺が増えますし、コストも掛かって無駄ですよね。
“かわいい”に気づいた瞬間
ある日、当時小学生の姪とマシュマロを食べていました。
そのマシュマロは白いマシュマロではありませんでした。
ベビーピンク色で、ロープのようにねじれていました。

それがめちゃくちゃ可愛くて、
「このマシュマロ可愛いね」
と姪に話しかけると、姪は当たり前のように
ただピンク色なだけやで? |
と、そう言うのです。
白い普通のマシュマロと、このベビーピンクのロープのようなマシュマロ。
前者と後者を比べるとほとんどの人が、後者をかわいいと感じると思います。
“普通”に少しだけ”無駄”をプラスする
白いマシュマロは普通だと思います。
色は白のままでも、ロープのようにねじれていたらかわいいと感じると思います。
形がそのままで、色がベビーピンク、ベビーブルーになっていても、かわいいと感じると思います。
“普通”に”無駄な何かをプラス”する。 |
プラスするのは必ず”無駄”でなければいけません。
実用的だったり必要なもの、機能的なものはかわいいにはならず、「使いやすい」になります。
なぜか人はその使いやすいデザインにはかわいいを感じません。
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